スイス紙、3戦連発の久保に最高点…柿谷には期待を込めた厳しい評価
スイス・スーパーリーグ第8節が12日に行われ、FW久保裕也が所属するヤング・ボーイズはファドゥーツに4-0で大勝し、アドルフ・ヒュッター新監督が初陣を飾った。
2トップの1角で先発した久保はフル出場し、キックオフ直後の1分にレオナルド・ベルトーネの先制点をアシスト。2-0で迎えた33分には、早々のダメ押し弾となる3戦連続ゴールを決めている。
地元紙『Berner Zeitung』は、久保とベルトーネにチーム最高となる「5.5」点の高評価を与えた。(スイスの採点は6が最高点、1が最低点)寸評では、「4-4-2の2トップとして出場。先制点のアシストは強力だった。3点目となるゴールの決め方も強力だった。時おり、ボールを持ちすぎることもあった」と記し、“強い”という言葉を繰り返すことで、久保が相手に与えたダメージの大きさを表現している。
バーゼル所属のFW柿谷曜一朗は、ザンクト・ガレン戦に右サイドで先発。3試合ぶりの公式戦出場となったが、ゴールは挙げられず、79分にベンチに退いた。チームは2-1で逃げ切って、開幕からの連勝を8まで伸ばしている。地元紙『Tages Woche』は柿谷に対し、他の3選手とともにチームで下から2番目となる「4」の採点をつけた。
同選手の寸評では、チームメートの誰よりも長い分量が割かれている。
「開幕戦のファドゥーツ戦で、すさまじいインパクトを与えるパフォーマンスを見せたことから、彼にとって今シーズンは新たなスタートになると予想された。しかし、その後に負傷したことで、柿谷は昨シーズンから変わっていないというのが共通の認識となってしまった。ザンクト・ガレン戦では、エネルギッシュなプレーで、ブレーキのかかったスターという烙印をぬぐおうとし、50分のボールさばきは、目の保養でもあった。79分にズドラヴコ・クズマノヴィッチと交代でベンチに下がる時には、観客からためらい気味ながらも拍手を浴びていた」と、まわりからの期待を負傷という不本意な形で裏切ることになり、再び厳しい目が向けられる中、奮闘する柿谷の姿とそれを見守るサポーターの姿を伝えている。
続けて、「拍手がためらいがちになってしまったのは、数多くのチャンスがありながらゴールを決められなかったからだろう」と加え、柿谷にとって求められているのは変わることなく、ゴールであることを指摘している。
23日の第9節では、8戦全勝のバーゼルに、4位ヤング・ボーイズ(勝ち点12)が挑む。

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